固い石鹸をやわらかくする方法 


                            

    

ソープカービングに使う石鹸は、やわらかい石鹸が手に

入ればそれでいいのですが、石鹸の軟らかさは、彫って

みないと実際にはよくわかりません。

 それに、買ったとき軟らかくても、何か月も経ったり、

袋から出しておいて固く乾燥してしまう場合もあります。

そういう場合に手軽にできる、石鹸を軟らかくするやり方を

紹介します。

 <スポンサードリンク>


      【用意するもの】     

 
  

・固くなってしまった石鹸

・フキン

 (※写真ではダスターを使っていますが、あまり毛羽だって

 なければ他の布のフキンで大丈夫です。ダスターを使う場合

 元の大きさを半分に切って35x30の大きさでOKです。

 ダスターは色落ちして石鹸に色移りするので、最初によく

 洗ってから使ってください。)

・ラップ 

・電子レンジ (使わないやり方も紹介してます)

  <スポンサードリンク>


 

  固い石鹸をやわらかくする方法    


 ・詳しいやり方はこちらの動画をごらんください



石鹸の乾燥具合はそれぞれなのですが、

1. カービングはできないけれど、それほど乾燥してない

石鹸の場合

2. かなり固く乾燥している場合

の2つのやわらかくする方法を紹介します。


 1.少し乾燥している石鹸の場合 


(詳しいやり方は上の動画の前半です。)

 

最初に紹介するのは、それほど乾燥がひどくない石鹸を

軟らかくする方法です。

 

 

浅いシンプルな模様がなんとか彫れるくらいの石鹸です。 

 

  

1. フキンとお水を用意してください。


  

2. フキンを濡らして水が垂れない程度に絞ります。


   

3. 石鹸をフキンで包みます。


   

4. 石鹸を包んだところ。


   

5. 電子レンジ(500W)で約20秒温めます。

長く加熱し過ぎると、石鹸が破裂するので注意。


  

6. フキンから出して彫ってください。

石鹸が冷えて固くなってきたら、数回は電子レンジで

温めても大丈夫です。ただ、何回も繰り返すと、逆に固く

なってしまう場合もあります。


  

バラを彫ることができました。


 右下も左下も同じくらい乾燥していた石鹸です。↓

 右下は上のやり方で彫った石鹸です。

  

 〈Amazonにて書籍、販売中です

               


2. かなり固く乾燥している石鹸の場合 


(詳しいやり方は上の動画の5:45〜をごらんください。)


 このやり方は電子レンジを使わない方法ですが、上の

方法と同じように電子レンジを併用してもいいと思います。

 

今度は、かなり固く乾燥してしまった石鹸を軟らかくする

方法です。わたしが使ったのは80gの石鹸です。

(厚みが2.5cmくらいでした)


 

ナイフを入れるとボロボロ崩れて何も彫れないくらいの

固さです。 


  

前のやり方と同じようにフキンとお水を用意してください。

※このやり方の場合フキンは、レーヨンやポリエステル

など化学繊維がお勧めです。

(綿100%の布でもできますが、その場合カビやすいので

1週間たったら、ラップとフキンから石鹸を出して

ください。)


   

同じようにフキンを濡らして水が垂れない程度に絞り、

石鹸をくるみます。


   

今度はさらにラップで包みます。


   

もう一度ラップで包みます。(※わたしが使ったラップが

小さめだったのと、なるべく水分を逃さないようにするため

2回包みました。)


  

そのまま1週間程度、放置してください。日数は石鹸の

乾燥具合や厚みにもよるのですが、乾燥がひどい場合は

最低でも1週間は置いた方がいいです。

(わたしは、3週間くらい放置したことがありますが、

その場合でもフキンを途中でもう一度濡らさなくても

大丈夫でした。)


  

1週間置いたら、フキンから出してカービングしてください。

(電子レンジで温めれば、もっと短い日数でも彫ることが

できるかもしれません。)


   

  バラの花を彫ることができました。


 この石鹸はカインズのオーガニックアロマソープです。↓

 綺麗な色の3色セットで香りもとてもいい石鹸です。

  

<スポンサードリンク>



 ハンドメイドソープを彫る場合 


自分でハンドメイドソープを作れば、もちろん、あまり乾燥

させないで軟らかいうちに彫ることができるのですが、

市販のハンドメイドソープはだいたい、固く乾燥しています。

なぜかと言うと、石鹸の材料である苛性ソーダとオイルが

完全に反応して(鹸化)、石鹸に苛性ソーダが含まれなくなる

まで1〜2か月程度は石鹸を寝かせる必要があるからです。

もう1つの理由は、よく乾燥させないと、使っているうちに

石鹸がどんどん溶けてしまうので、石鹸を長持ちさせるため

によく乾燥させるからです。

そうゆうわけで、市販のハンドメイドソープはとても固いことが

多いのですが、自分でナチュラルな石鹸を作るのはとても

手間がかかるので、市販のハンドメイドソープを軟らかくして

から彫ってみました。


彫った石鹸(1)・・・・アレッポの石鹸

     

オリーブオイルの手作り石鹸。

「保湿成分のグリセリンが豊富に残っている」という石鹸の

説明どおり、とても粘り気がある石鹸です。

とても固かったのですが、そのまま彫っても花びらが折れ

ないくらい粘り気がありました。

<スポンサードリンク>



彫った石鹸(2)・・・・マルセイユ石鹸

   

香りも良いフランスの手作り石鹸。マルセイユ石鹸は最初

から石鹸におしゃれな刻印があるので、模様を彫らなくても

いいのだけど、カービングできるか試してみました。


アレッポの石鹸とマルセイユ石鹸を彫ったところです。↓

アレッポの石鹸は濡れフキンでくるんで、電子レンジで何度

か温めて彫りました。ただ、それでも、まだ固かったです。

マルセイユ石鹸は、フキンでくるんでラップに包んで1週間

ほどしてから彫りましたが、軟らかくなりすぎてしまって、

表面がクリーム状になってしまいました。

 

ハンドメイドソープは溶けやすいので、石鹸を置く日数を

短めにした方がいいようです。

 <スポンサード・リンク>